依頼者:42歳 対象者:40歳 子供:14歳・10歳
15年間の夫婦関係は既に冷えきっていた。
夫は今までに転職を繰り返しており、生活費を入れないことも頻繁だった。
実家との折り合いが悪い事も全て妻の所為にしていた。
そのくせ、妻が家計の足しに仕事をすることには否定的だった。
妻はそんな夫に逆らうことが出来ずにいつもびくびくしていた。
妻は生活苦と度重なる夫の暴言に常に離婚を考えていたが、怖くて言い出すことが出来なかった。
妻はある日ふと気がついた。いつの頃から夫の帰宅時間が遅くなっていた。
飲み会と言っては午前様になることが増えていた。お酒が飲めない人なのにおかしい。
妻は夫の携帯をみた。
『土曜日のラブホテル行き楽しみだね。いつもは出来ないから一緒にお風呂に入ろうね。』
女性からのメールだった。
離婚出来るチャンスだ!とにかく不貞の証拠を撮らなくては!
妻はMRのコールセンターへ離婚相談の電話をかけた。そうして不貞の証拠を手に入れた。
妻は、直ぐに離婚したいと言ったが担当カウンセラーは慌ててそれを止めた。
二人の子供を連れて専業主婦が生活出来るのか?
感情で動いてはいけない、現実を見ろ。
先ずは、経済的に自立出来るように仕事を探しなさい。
妻は少し冷静になり自分の状況を考えてみた。確かに今離婚をしてもいいことがない。
妻は仕事を探し始めた。
証拠を持ったことで彼女は強くなり、理不尽に責められたり、怒鳴られたりしても動じなくなった。
切札はある、今は準備期間だ。
初出勤の日、妻が仕事のことを言うと、夫は驚いた。
「何で仕事なんかするんだ。子供の面倒は誰がみるんだ!?」
妻は胸を張って答えた。
「子供達にはきちんと話して理解してもらっているし、いざという時は母が面倒を見てくれます。
あなたは前々から“私達に飯を喰わせること”に随分不満があったみたいだから、
少しでも自立出来るようにしようと思って。」
夫はじ初めて見る妻の様子に驚いていたそうだ。
それから夫が変わった。帰宅時間も早くなり日曜も子供と過ごすようになった。
妻にも優しく接するようになったし、愛人とも別れたようだった。
だが、妻は夫を許していない。今でも離婚に向けての準備を着々と進めている。

